鮭は日本人にとってなじみの深い魚ですが、実はさまざまな種類や呼び名があることをご存じでしょうか?
また、鮭には美肌や疲労回復などの効果があると言われていますが、それはどのような栄養成分によるものなのでしょうか?
鮭の種類と特徴
鮭は川で生まれて海を回遊する魚で、日本で流通しているものは6種類です。
白鮭(しろざけ)
日本、ロシア、アラスカ、カナダなど
日本で「鮭」というと、この種類を指すことが多い。
獲れる時期によって「秋鮭」「時鮭」などと呼び名が変わる。
市場に出回るものはほとんどが国内で獲れた天然もの。
銀鮭(ぎんざけ)
チリ、日本、アラスカ、ロシア、カナダなど
脂のノリがよく、身がやわらかい。チリで養殖されて輸入したものが圧倒的に多く流通しているが、日本国内で養殖されたものもある。
紅鮭(べにざけ)
アラスカ、ロシア、カナダ、日本など
身が締まっていて味が濃い。赤みが強いほどおいしいとされている。
海外で獲れた天然ものの冷凍を輸入したものがメインで流通。
アトランティックサーモン
ノルウェー、チリ、カナダ、オーストラリア、スウェーデンなど
刺し身コーナーでおなじみのサーモン。脂ノリがよく、身は薄いオレンジ色をしている。
海外で養殖されたものを輸入したものがメインで流通。
キングサーモン
アラスカ、カナダ、チリ、日本など
身が分厚く、脂ノリもよく、海外ではステーキにして食べられることが多い。
海外で養殖されたものを輸入したものがメインで流通。
数は少ないが、日本で獲れるキングサーモンは天然の「マスノスケ」と呼ばれる。
サーモントラウト
チリ、ノルウェー、デンマーク、日本など
鮭と鱒を品種改良したもの。アトランティックサーモンよりさっぱりしている。
海外で養殖されたものを輸入したものがメインで流通。
日本で養殖された津軽の「海峡サーモン」、長野の「信州サーモン」などもご当地サーモンとして人気がある。
ちなみに、川魚で知られる「鱒(ます)」も、鮭の仲間です。
川で生まれて川に残って小さく育つのが鱒、川で生まれて海を回遊して大きく育つのが鮭という違いがあります。
鮭の旬の時期と呼び名
鮭は一年中食べられますが、旬は秋から冬にかけてです。特に白鮭は、獲れる時期によって呼び名が変わります。
秋鮭(あきざけ)
9~11月に産卵期の秋冬に水揚げされる白鮭。卵をたくさん蓄えているので脂は少ないが、身には鮭の旨みとコクが詰まっている。
時鮭(ときしらず)
春から初夏にかけて、まだ海を回遊しているタイミングで水揚げされる白鮭。
卵に栄養がとられる前なので、脂ノリがよくて身もやわらかい。秋鮭よりも高級で希少品。
秋鮭の卵は筋子やいくらに加工され、身は塩漬けにして荒巻鮭に加工されます。どちらもお正月に欠かせないものですね。
鮭とサーモンの違い
日本では、「鮭」というと白鮭や塩鮭を指し、「サーモン」というとアトランティックサーモンやサーモントラウトを指すことが多いです。
しかし、これらはすべてサケ科の仲間なので、分類上は同じ種類です。
ではなぜ呼び名が違うのでしょうか? それは食べ方に違いがあるからです。
鮭
焼いたり揚げたりして火を通して食べる。寄生虫がいる可能性があるため、生食に向かない。
サーモン
刺身や寿司として生食可能。養殖で寄生虫の心配がない。
鮭の栄養成分と効能
鮭は美容や健康に役立つ栄養成分が豊富に含まれています。代表的なものを以下に紹介します。
タンパク質
体を作る材料となり、筋肉や臓器、血液、皮膚や爪などを作る。免疫機能やホルモン分泌なども担う。
ビタミンB12
血液を作るときに重要なビタミン。貧血を予防し、顔色を良くする。
ビタミンD
カルシウムの吸収を促進し、骨や歯を丈夫にする。日光浴だけでは不足しがちなビタミン。
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