真鯛は日本の食卓に欠かせない魚です。その特徴や栄養、おすすめのレシピなどを紹介します。
真鯛の特徴
真鯛はタイ科に属する海水魚で、学名はPagrus majorです。英語ではRed seabreamやJapanese red seabreamと呼ばれます。
体長は最大で120cmにもなりますが、市場に出回るのは30cmから70cmくらいのものがほとんどです。
体は側扁して楕円形で、顎が少し前に突き出ています。胸びれは細長く、全長の半分近くに達します。
背びれは前に棘条12、後ろに軟条10、尾びれも同様に棘条3、軟条8からなります。
尾びれは大きく二叉します。口の中には上顎に2対、下顎に3対の鋭い犬歯があり、その奥に2列の臼歯があります。
真鯛の体色は紫褐色を帯びた淡いピンク色で、青い小斑点が散在します。
若魚では体側に5本の不明瞭な横縞がありますが、成魚では消えてしまいます。
また、尾びれの後縁が黒い点でチダイやキダイと区別できます。
真鯛は日本列島各地の沿岸と北海道以南の日本海、台湾や朝鮮半島沿岸、東シナ海、南シナ海に分布します。
成魚は水深30mから200mの岩礁や砂礫底の底付近に生息し、群れを作らず単独で行動します。
肉食性で、小魚や甲殻類、頭足類、貝類など小動物を幅広く捕食します。頑丈な顎と歯でエビやカニの硬い殻も噛み砕いて食べます。
真鯛の栄養
真鯛は白身で歯ごたえがあり、淡泊ながらうま味が強い魚です。脂肪や臭みが少なく、鮮度の劣化も遅いのも特徴です。
100gあたりのカロリーは天然物で129kcal、養殖物で160kcalです。
タンパク質は20g以上含まれており、筋肉や皮膚などの組織を作る材料となります。
また、アミノ酸も豊富で、うま味のもととなるグルタミン酸やアスパラギン酸が多く含まれています。
これらのアミノ酸は神経伝達物質やエネルギー代謝にも関与しています。
真鯛のおすすめレシピ
真鯛は刺身やカルパッチョ、焼き魚や煮付け、吸い物や鍋料理、鯛めしや天ぷらなど多種多様な料理に用いられます。
日本では古くから真鯛は鮮やかな赤い体色と「メデタイ」との語呂合わせから、めでたい魚と考えられ、
慶祝事や神道の祭において欠かせない高級食材とされてきました。
鯛のカルパッチョ
新鮮な真鯛の刺身を薄くスライスして盛り付けます。レモン汁とオリーブオイル、塩コショウで味付けしたドレッシングをかけます。
仕上げにパセリやバジルなどのハーブを散らして完成です。シンプルながらも爽やかで豪華な一品です。
鯛の煮付け
真鯛の切り身を水と日本酒でさっと茹でて水気を切ります。
鍋に水と日本酒、みりん、砂糖、しょうゆを入れて沸かし、真鯛を入れて弱火で煮ます。
落としぶたをして煮汁が少なくなるまで煮詰めます。
白ごまや青ねぎを散らして盛り付けます。甘辛い煮汁がしっかり染み込んだ真鯛はご飯が進むおいしさです。
鯛の塩焼き
真鯛の丸ごと1匹をうろこと内臓を取り除きます。頭と尾の部分に切り込みを入れて塩をまぶします。
グリルで両面を焼きます。焼き上がったらレモン汁をかけて食べます。
塩味が引き立つシンプルな料理ですが、真鯛の旨味が堪能できます。
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