「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」は、世界的な名探偵シャーロック・ホームズの物語を、現代のニューヨークに舞台を移して大胆にリメイクしたアメリカの犯罪捜査ミステリードラマです。
原題はシンプルに『Elementary』で、2012年から2019年にかけて全7シーズンが放送された大ヒットシリーズです。
作品の大きな特徴と設定
現代のニューヨークが舞台
原作の舞台である19世紀末のロンドンではなく、現代のマンハッタンが主な舞台です。携帯電話やインターネット、最新の鑑識技術などを駆使した現代的な捜査が展開されます。
女性のワトソン(ワトソン女史)
最も大胆な設定変更が、ホームズの相棒であるジョン・H・ワトソン医師が、ジョーン・ワトソンという女性に置き換えられている点です。
ジョーン・ワトソン(演:ルーシー・リュー)
元優秀な外科医でしたが、医療事故でキャリアを失い、薬物依存症回復者向けの付添人(ソバー・コンパニオン)として働いています。
ホームズは元依存症患者
主人公のシャーロック・ホームズ(演:ジョニー・リー・ミラー)は、ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の顧問として活躍していましたが、薬物依存症に陥り、リハビリのためにニューヨークに渡ってきます。
彼の父親が、ホームズの社会復帰と監視のために6週間限定の契約でワトソンを雇ったところから、二人の共同生活が始まります。
あらすじと物語の流れ
共同生活と捜査の始まり
薬物依存から立ち直ろうとしているホームズは、NY市警のトーマス・グレッグソン警部(かつてロンドンでホームズと組んだ知人)のツテで、NY市警の顧問探偵として働き始めます。
ワトソンは当初、あくまで付添人としてホームズの行動を監視する立場でしたが、ホームズの類まれなる観察眼と天才的な推理力を目の当たりにし、また自身の医学的な知識や助言が事件解決に役立つことに気づき、次第に探偵業にのめり込んでいきます。
バディの変化と成長
物語は基本的に1話完結のミステリーですが、ホームズとワトソンの関係性の変化と成長がシリーズの縦軸となります。
最初は監視する側とされる側というギクシャクした関係から、徐々に互いの才能を認め合い、深い信頼関係で結ばれた真の相棒(バディ)へと発展していきます。
ワトソンは最終的に付添人を辞め、ホームズから探偵としての指導を受け、プロの探偵として独立していきます。
原作へのオマージュと強敵
原作へのオマージュが細部にちりばめられつつ、現代的な犯罪捜査が描かれます。また、シーズンをまたいでホームズを苦しめる原作でお馴染みの宿敵、ジェイミー・モリアーティ(そしてアイリーン・アドラー)が非常にユニークな形で登場するのも大きな見どころです。
見どころ
ジョニー・リー・ミラーのホームズ
奇抜でおしゃべり、しかし非常に表情豊かで繊細な一面を持つ、新たな魅力を持ったホームズ像を確立しています。
ルーシー・リューのワトソン
知的で冷静、ホームズの奇行に振り回されながらも、優れた洞察力で彼を支え、時に厳しく導く「姉」のような存在感が魅力です。
「現代版」の面白さ
現代のテクノロジーやNYの多様な社会問題が事件に絡み、原作とはまた違ったスリルと知的な面白さを提供しています。
「エレメンタリー」は、伝統的な名探偵の物語を現代的に刷新し、全米で高視聴率を記録した人気作として、世界中のファンに愛されました。


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